2018.06.26 - 07.18
大黒貴之
彫刻家・大黒貴之個展”CERES/ ケレス”を6月26日から7月18日まで開催いたします。
本展のタイトルでもある”CERES/ケレス”はドイツ語でローマ神話の豊饒の女神の意を持ちます。近江八幡という自然豊かな場所で生まれ育った大黒からの自然に対する特別な敬意の代名詞とも言えます。
大黒は、2001年から2016年までの間2度にわたって渡独、合計約6年半ドイツを拠点に制作。現在は、故郷に戻り制作を続けています。
情緒を重んじる日本人としての概念と、ドイツでの活動で培った論理的かつ合理的な思想の間で揺れ動く自身を彫刻作品に落とし込みます。
本展示は、ポートレイトとも言える彫刻作品を中心にドイツから日本に拠点を戻してから制作された新作品のFolded drawingシリーズを展開させます。
大黒が編み出した技法を駆使したこの新シリーズは、彫刻家・大黒の言葉を借りると、「立体と平面のちょうど中間にあるような位置付け、つまり2.5次元の作品」であり、2017年ごろから大黒が注力しているものです。
この Folded drawing シリーズに加え、 自然の存在物を連想させる有機的なフォルムの彫刻作品、そして鉛筆だけで仕上げられた ドローイングは、大黒にとってはすべて同じ延長線上にあると言えます。
この度はベルリンのセミヨンコンテンポラリーと同時期開催になり、一連の大黒の表現をMARUEIDO JAPANにて発表いたします。ぜひご高覧ください。